【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
暑いからプールに行かない?と澪ちゃんから誘われた。
ダブルデートよ!と白熱する澪ちゃんは、私の返事も待たずにゴリ押しで決行したのだ。
そして、私が着ているのは言うまでもなく水着なんだけど。
「罰ゲームで着てるの?って思われそうだよ……」
いや、私が着ているだけで既に罰ゲームかもしれない。
「大丈夫大丈夫! 小夏の胸なんて誰も見ちゃいないわよ。白坂以外、ね?」
ニヤリと笑った澪ちゃんが最早エロ親父にしか見えない。
てかさらっと辛辣なこと言ったよね!?
とてもそんなことは言えるわけもなく、私は女子更衣室から澪ちゃんに連れ出され外へと出た。
「お待たせー! ふたりはもう着替えてるわね!」
待ちくたびれらしい白坂くんと鷹村くんに声をかけ、ふむふむと頷いている。