【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
【開幕】白坂くんの彼女(仮)
「なんだって!? 大胆に迫られて、白坂の彼女仮になったぁ!?」
「……ちょちょっ! 澪ちゃん声デカすぎ!!」
「こんな話聞いたら、声のボリュームも最大限になるでしょ!」
お昼休み。
昨日の夜、メッセージでは話しきれなかった白坂くんとの詳細を改めて説明する。
澪ちゃんは興奮して、かぶりついたチョコブレッドを落としそうになっていた。
「てか、白坂について思い出すまで、危なそうだから気をつけてって、わたし言ったじゃない!」
「だ、だって! 白坂くんが私のこと知ってるんだよ!? それも子供の頃のことも! 気になるでしょ!?」
「そりゃそうだけど……」
「夏休みが終わるまでの期間限定だし……」
それをしっかり付け足して、グリルチキンにフォークを突き差した。