【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ

｢期間限定だろうと、あのイケメン白坂が小夏をご所望してると？ 怪しいわね……｣


｢そうなの。そもそもなんで私なんだろうって……気になって。クラスメイトとして話したりはしてきたけどさ……｣


私がいいと言われるような節がない……。



｢他にもっと可愛い子がいるのに｣

｢言われてみればその通りだわ｣

｢……｣


彼女は遠慮って言葉を知らないということがよくわかった。



｢小夏じゃなきゃダメって理由かぁ。んー、例えばだけど、小学校が同じで話したことがなかったとかはない？｣


｢私も考えたけど、白坂凪なんて名前の同級生はいないし……それに白坂くんとは、過去に出会ったこともないの！｣



黒坂降臨については、あの夜に一度この目ではっきり見てるけど。