【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ


「柳くんの友達だったとかは?」


「ううん! 涼太とはずっと一緒だったけど、白坂くんとの関わりはない。ただ、涼太が関係してる気もするし……」



目を向けたその先には、廊下で楽しそうに話す涼太と若宮さんの姿があった。


涼太の鼻の下はだるんだるんに伸び、顔面崩壊している。


しかも、チラチラこっち見てるし……。



「んーー、なんでか知らないけど、白坂がそれだけ小夏のことを知ってるんだから、これには深い事情がありそうね」


「だよね……」


「でも、気をつけてよ? 不良とかに絡まれたりしないように!」


「不良!? 気をつける……」


うむ、と頷くと澪ちゃんが立ち上がった。

< 46 / 367 >

この作品をシェア

pagetop