【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
昨日から私の日常が一変しすぎじゃない!?
「これは、料理好きのご近所さんが、おすそ分けしてくれて……」
毎回家におすそ分けしてくれるんだけど、今日はお弁当に、頂いたグリルチキンとジャガイモのオーブン焼きをつめてきた。
「俺にもひと口ちょうだい?」
「ど、どうぞ?」
私の正面にやってきて、かがんだ白坂くんにフォークを手渡そうとする。
「食べさせて?」
「……」
なにを言い出すのこの人は……。
「早く。腹減ってヤバい」
「……自分で食べてよ! はい! フォーク」
白坂くんは、不服そうに受け取って口へと運ぶ。
「うまっ」
もぐもぐ食べる白坂くんの瞳がキラキラしていてなんだか可愛いく見えるから、つい笑ってしまった。