【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ


「ふんっ。惨劇を呼ぶ夜鷹だろうとなんだろうと、わたしは鷹村とは友達なのに! 始めから言ってくれればよかったじゃない」



ふむふむ、なるほど。

澪ちゃんいわくパン仲間である鷹村くんから打ち明けられていなかったことが、納得いかないのかな?



「なんでわざわざ自分から晒す必要がある?
言えるわけないだろう。惚れてる女にそんな過去のこと」


「っ、!! ゲホッ……!」


澪ちゃん、激しく動揺しすぎよ……。

カレーパンの中身、口から出てない!?

私も鷹村くんの大胆発言に焦ってるけどさ。



「どうした、園田。顔が赤いぞ」



おお……澪ちゃんのこんな顔は大変貴重だ。



「あんたが、変なこと言うから……っ」



長い髪をくしゃくしゃかきながら、澪ちゃんが照れて困ってる。



「変なことなど言ってないだろう? 聞こえなかったならもう一度言ってやる」


鷹村くんは乱れた澪ちゃんの髪をすくい上げるようにして触れる。

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