【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ


「銀髪の男がいたろ? アイツは最近幹部に昇進したばかりで、凪を生け捕りにしようと企てて来たってところだろう」



幹部……生け捕り……。


申し訳ありませんが、もう少し初心者でもわかる日本語でお願いします……。



「昨日のあのザマじゃ、今日にでも降格だな」


「つ、つまり白坂くんは……その暴走族の人達に、今でも……追いかけられてるってことに変わりないんだよね?」



白坂くんも昨日言っていた。

自分のことを、血眼になって探してるって。



「ああ。そういうことだ。その暴走族──鬼神のトップは悪名高い男で、名前は剣崎 柊吾(けんざき とうご)」


「剣崎……」


──私はその名を繰り返した。

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