先輩、恋愛はちょっと待ってください!!3
田んぼに囲まれたのどかな場所にある八階建ての総合病院。ここが私、花見(はなみ)すぐりの職場。
ただ今午前六時四十五分。私はいつもよりずっと早い時間に制服に着替えて看護補助員の仕事をしている。今日は早番だから。
仕事を始めて一ヶ月と少し。日勤だけではなく早番になることも多くなってきた。早番は日勤にはない仕事が多くて大変だけど、早番は早番でやりがいがある。
「えっと、お茶が必要な患者さんは七人だから……トロミはスプーン十四杯だね」
朝ご飯がいらない人や退院の人が何人いるかのチェックをした後、私は流しの前に立って患者さんのお茶を作っている。
「よし、できた!」
初めて作った時にはトロミをうまく混ぜられなかったけど、今ではすっかり慣れた。仕事を覚えていっていることに嬉しくなる。
「おはよ〜……。あれ?花見さんも早番なの?」
私が患者さんにお茶を配りに行こうとした刹那、声をかけられて胸が高鳴っていく。振り向けば、眠そうにあくびをしながらイケメン看護師の幸野明(ゆきのあきら)さんが立っていた。
ただ今午前六時四十五分。私はいつもよりずっと早い時間に制服に着替えて看護補助員の仕事をしている。今日は早番だから。
仕事を始めて一ヶ月と少し。日勤だけではなく早番になることも多くなってきた。早番は日勤にはない仕事が多くて大変だけど、早番は早番でやりがいがある。
「えっと、お茶が必要な患者さんは七人だから……トロミはスプーン十四杯だね」
朝ご飯がいらない人や退院の人が何人いるかのチェックをした後、私は流しの前に立って患者さんのお茶を作っている。
「よし、できた!」
初めて作った時にはトロミをうまく混ぜられなかったけど、今ではすっかり慣れた。仕事を覚えていっていることに嬉しくなる。
「おはよ〜……。あれ?花見さんも早番なの?」
私が患者さんにお茶を配りに行こうとした刹那、声をかけられて胸が高鳴っていく。振り向けば、眠そうにあくびをしながらイケメン看護師の幸野明(ゆきのあきら)さんが立っていた。
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