彼氏×彼女




すると電話が鳴った。

「…もしもし。」


「んーと優美ちゃん?
電話で聞かせて?」

あたしは電話で正直に伝えた。



「絶対新しい恋はしない、って決めてたのに今、すごく気になる人がいるの。だけど前になかなか進めなくて…。あたし、本当に新しい恋していいの?」




「……」

田口君は沈黙の後に言った。


「優美ちゃん、言うと思った。良いんだよ?恋しなよ。ユウタに悪いって気持ちはよく分かるよ?だけどユウタに気を使ってばっかじゃ天国のユウタも悲しむでしょ?だから恋して良いんだよ。」



電話だから表情は見えないけど

田口君は微笑んでる。



そう思った。





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