ねえ、知ってる?【下】
私は飛び出た時のままだったベッドを片付けた。
枕の涙はもう乾いていた。
大和くんは絨毯の上に座った。
私も大和くんの前に座る。
落ち着かない。
何を話したら良いのだろう・・・。
もう一時半になっていた。
こんなに夜更かしをしたのはいつぶりだろう。
「苗、お風呂入って来たら? 疲れただろ」
「あ、う、うん。大和くんは・・・?」
「俺はもう入って来てる」
「あ・・・・・・うん」