ねえ、知ってる?【下】



『え!!? 家?? あー、そういえば前に地元で会ったって言ってたね・・・。そうなんだ。大和の行動力すごいね』


「うん・・・。一緒にいてくれてすごく助かった」


 まさか陽十香も、その大和くんが家に泊まって行ったなんて想像もしていないだろう。


 家にまで来てくれたことが既にびっくりなのに、泊まって行ったなんて、なかなか言い出せない・・・。


『優しいね、大和』


「うん。本当に優しいよ・・・・・・」


 優しさが痛いくらいだ。


『夜は一人で寝られた? 大丈夫だった??』 


 ・・・・・・すぐにそこをつっこまれてしまった。



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