ねえ、知ってる?【下】
座ったままうとうとしていた大和くんが目をこすりながらこっちを見た。
眠たそう・・・・・・。
「ごめん、起こしちゃった」
「いや、苗見たら目覚めた。かぁいい・・・・・・」
眠さでいつもよりフニャフニャした大和くんが愛らしかった。
「眠いよね、布団敷くね」
「そんなの良いからこっち来て・・・・・・」
座ったまま、立った私に手を伸ばす大和くんをほおっておいて、布団を持って来て床に強いた。
自分がベッドに寝てお客さんに床で寝てもらうのは申し訳ない気がしたので、大和くんにベッドで寝てもらうことにした。
「大和くん、上で寝てね」
もう二時を回っている。
「いや、俺下で良いから」
「だめ! お客さんなんだから、そんなのだめ」