ねえ、知ってる?【下】
そうして駅に着いた。
大和くんに言われたように急いで帰り、お風呂に入った。
今日は少しだけ明るい気持ちになれた。
雅暉さんの中にいる美舟さんに、私がまだ勝てていないことは確かかもしれないけど、もしかすると、もしかするのかもしれない。
『待って待って、状況が読み込めないんだけど!!! 雅暉さんが自分で言ってたってこと?? だとしたら可能性あるじゃん』
と陽十香からLINEが返ってきて、送っていたことを思い出した。
すぐに携帯を手に取り返事を返した。
「まだわからないけど、前はそう言ってたらしいの」
『ちょっとそれは何!!!!! 急展開。まあでもそれ聞いても私は大和をオススメするけどね・・・・・・。苗にとったら朗報だね!』