ねえ、知ってる?【下】
「着いたよ。降りようか。13時に海行くってツイートしてたから、多分もういるよ」
「空さん、怖いです」
「・・・・・・俺も怖いよ。でも一緒に見よう。わからないよ。どうなるかなんてわからない。でも、行こう・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・はい・・・」
つらい気持ちはあるけど、強く気持ちを持っている空さんの言う通りついて行くことにした。
海に来るのなんていつぶりだろうか。
海岸沿いの舗装された道を一緒に歩いた。
海水浴場ではないのであまり人はいない。
「苗ちゃん見える? あっちにカフェあるでしょ? そこのテラス席にいるはずだから、俺達は中から覗いてよっか」
「わかりました・・・」
本当はこんなストーカーじみたことはしたくないけど、空さんを一人でいかせる訳にはいかないのでついて行くことにした。