ねえ、知ってる?【下】
わからない。
考えるのはやめにしよう。
今のままで良いんだ。
雅暉さんが言っていたことが本心なら、どうせ私が未成年である内はどうにも出来ない。
もう年の差に対してあまり何も思わなくなってきた。
もうそれに関しての諦めがついたのかもしれない。
「着いたよ。ごめんね、苗ちゃん。またバイトでね・・・!」
「わざわざ送ってくれてありがとうございます。あの、空さん・・・・・・。また、ご飯行きましょうね」
「・・・・・・うん。苗ちゃん」
「はい??」
私が車から降りようとすると呼び止められた。