ねえ、知ってる?【下】
すぐに目を逸らしていることがバレた・・・。
「目見て」
「っ・・・・・・」
意地悪そうな声でそう言われて、少しだけ顔を上げた。
顔が赤くなるのがわかった。
大和くんは私の目を見ると、視線を逸らした。
あれ・・・どうして・・・・・・?
「ごめん、可愛すぎて目見れなかった」
「っ・・・・・・!!」
不意に可愛いと言われてドキドキする。
その後もゆるゆると話しながら水族館へ向かった。
駅から10分ほど歩いたところにある水族館は、若者に人気なデートスポットとして有名だった。