葵くんの一日♡
隼翔の部屋。
ベッドで隼翔と寄り添って座っている。
父さんと義母さんと楓姉ちゃんは出かけていて。
家にいるのはオレと隼翔の二人。
ねぇ、隼翔。
今日は何の日か覚えてる?
今こうして隼翔と二人きり。
だから、今日という日をもっともっと二人のために使ってもいいと思う。
それなのに。
どうして隼翔は、いつも通りなの?
もっともっと隼翔に甘えたいのに。
「ねぇ、隼翔」
仕方がない。
話を振ってみることにする。
「どうした? 葵」
「今日……何の日か覚えてる?」
「何の日か……?
何の日だ?」
えぇぇ~っ‼ 隼翔~っ‼
覚えていないのぉ~⁉