ミルクティー色のキミ。



「人が助けてやったのに何だよ、変質者に間違われるだろバーーーカ」

あたしの肩を掴んでた手を離すと頭をペシっと叩かれた。


「もう一人で歩いて帰るもん」

「こんな夜道に女一人で歩いてたら本当の変質者が出るだろ、ほんとバカ」

「バカバカうるさいな!バーーーカ!」



肩に下げてたショルダーバックを振り回して賢人の背中に当てると「うっ…!」て地味に痛がる姿を見てケラケラ笑った。


なんだかんだ言いながら賢人はあたしの心配をしてくれる。ムカつくしウザイしめんどくさいしうるさいし悪口しか出てこないけどコイツと真理がいてくれるから浮気されて酷く傷ついても笑ってられる。



「ねえねえ、賢人くん」

「なんだよ気持ち悪い」

「友達っていいね」

「は?飲みすぎて頭イカれたか?」

「あ?平常運転だわクソが」




前言撤回。


コイツがいなくても
あたしの人生明るいわ。






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