ミルクティー色のキミ。

偶然なる出会い



* * *


翌朝。

カーテンの隙間から漏れる太陽が眩しさと頭の痛みで目覚める。




「う…きもちわる……」



見事に二日酔い。

昨日帰宅後シャワー浴びるなり髪も乾かさずに寝て、部屋も髪も顔も悲惨な状況。

頭痛で破裂しそうな頭を気遣いながら身体を起こし、おぼつかない足取りで昨晩脱ぎ捨てた上着とバッグを踏み潰して台所に向かう。

台所に置いてあった常温のミネラルウォーターをグラスに注ぎ、一気に飲み干す。




「はあーーー、うま…」



賢人に自宅前まで送ってもらってそのあとシャワー浴びた後の記憶がさっぱりない。


電子レンジのドアに反射して映った自分を見て絶句した。どうやってどう寝たらこんな髪型になるの。

21歳だぞ、あたし。


もうこうなるまで飲まないと心に誓い、二杯目の水を注いでるとどこかで携帯が鳴ってる音が聞こえた。



< 14 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop