ミルクティー色のキミ。




いまあたしは彼の自宅にて、浮気疑惑の彼に尋問中。


一週間前の3月23日。鮮明に覚えてる。その日、彼の携帯に《夏実》という人物からしつこく電話が来てたこと。

その日にあたしと別れた数時間後に、あたしの友人が夜の繁華街で女性と仲良く手を繋いで歩いてる彼を見たと目撃情報有り。その写真も有り。


こちらの証拠は十分にある。



のに目の前にいるこのクソ男は口を割らない。


最終手段かな。




「ねえ。


あたしさ、こんなパンツ持ってないんだけど?
なんでベッドの下にあったの?」



ジーパンのおしりポケットに隠しておいた
薄ピンク色のパンティーを人差し指と親指でつまみ、

彼の前に出すとサーッと血の気が顔から一気にひいていく気がした。



まさにこの世の終わりって顔。




「…え、お前のに決まってるじゃん」



はーい、予想通りの反応きました!この男はいつまでシラを切れるのだろうか。ここまで来るとなかなか面白くなってくる。




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