ミルクティー色のキミ。
同じ21歳とは思えないほど大人びてる彼女。薄化粧でも映える顔立ち。きちんと巻かれた髪に、爪先まで綺麗にネイルされてる。あたしとは真逆。
男って、こういう子が好きなんだろうな。
あたしが男だったらイチコロだもんな。
「真理になりたいと今すっっっごくおもった」
「いやいや。わたしになっても何もいいことな「いっやいや。いいことありまくりでしょ。なんなのそのスタイルと顔。ほんとむかつくほど可愛い。大好きだわ!!なんなのほんと!!あーーー!!この世の中、不公平すぎる!!!」
ジョッキ半分まであったビールをごくごくと一気に流し込む。喉を通る黄色い液体が心地いい。
カウンターから身を乗り出すように。
「すみませーん。ビールもう一杯!」