ミルクティー色のキミ。



「わたしが賢人くん呼んだの」


ふふっ、と左隣で笑う真理。真理も高校時代から賢人のことは知っていて実は賢人の元カノだったりする。と言ってもほんの1ヶ月程付き合って自由気まますぎる彼に愛想尽きたとか。そりゃ尽きるわ。



「こいつを呼ぶ必要ない」

「おい。毎回のように慰めてやってんのにその言い方はないだろーが」


殴るふりをする賢人に対してあたしは反射的に守りに入る。


「慰めてもらった覚えもないしあたしを殴ろうとするなんて100年早い」


ふっ、と鼻で笑う。



それに対抗してくる賢人は。



「女の癖して力強いし口悪いし態度でけーから毎回浮気されんだよ。男運なんかよりお前の性格だろ」

「…っ」





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