嘘つきな僕ら【完】
「おい。人ん家で寝るな」
「幼なじみなんだからいいじゃん」
我が物顔で彼のベッドで寝転がり、そこらへんにあった少年漫画を適当に読む。父親が日曜大工をしててうるさくて寝れないため、四つお隣の幼なじみである夏樹の家にただいま避難中。
「友達の家行けばいいだろ」
「友達の家行ってもこうやって寝れないもん」
「…寝る前提かよ」
はあ、と大きなため息をつく夏樹。
夏樹のベッド、相変わらずふかふかだし男のくせしてベッドまでいい匂いす…
ギシッ
「うぎゃああ゛ああ゛!!!!おも゛い゛゛!!!!!!!!ギッッッブ!!!」
うつ伏せになっていたらあたしの背中に容赦無く座ってくる夏樹。いくら暴れてもこいつはびくともしない。しかも絶妙な位置に座るからすっっごい苦しい。
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