嘘つきな僕ら【完】


***



授業終えて、他のクラスメイトがいなくなった教室で帰りの準備をしてると



「あ、あの。」



女子独特の甲高い声が耳に入った。




「あ。日高さん」




そこにいたのは学年内で可愛いと評判の女子。日高さん。


すらーっとしたスタイルに、整った顔立ち。ぱっちり二重のまんまるな目。肩につく髪を内巻きにしてモテる女子。

髪のセットすらまともにできないあたしと比べものにならない。




日高さんは

夏樹の、「好きな人」



< 5 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop