医者嫌いの彼女
亜妃を置いて買い物にでる。
ご希望の豆乳鍋の素と肉や野菜を買って行く。

…そういえば付き合ってからまだ恋人らしい事
出来てないな。
一昨日、家に来たときに亜妃が言った言葉を思い出す。

"彼女として来たのに。"
"いつまでたっても医者と患者"

言われてみれば確かにそうかもしれない。
どうしたものか…。
そこで目に止まる1つのチョコ。

これ食べて幸せって言ってたな。
チョコも買って家に帰る。

キッチンでは亜妃が野菜を切っている。
…ゆっくりしてればいいのに。
そう思うが、これを言ってまた機嫌を
損ねる訳にもいかない。

「準備してくれたのか?ありがとな。」

亜妃「ううん、これくらいは…さっきはゴメン。
なんか今日はイライラしてばっかだね…」

「いや…大丈夫。ほら、ご飯食べよう」

そういうと、表情が和らぐ。
鍋を準備し、ご飯を食べる。

それなりに食べれているようだな。
薬を飲ませ、ソファでテレビを見ている亜紀。
さっき買ったチョコを持っていく。

「食べるか?」

亜妃「わー!ありがとう。これめっちゃ好き‼︎」

「知ってる。だから買ってきた」

渡すと喜んで食べ始める。

亜妃「んんー!おいひぃ。幸せ〜‼︎」

和弥「ははっ。なら良かったよ」

…デジャブだな。
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