医者嫌いの彼女
ー数日後ー
家に帰ると、リビングで何やら雑誌の
ようなものを真剣に見ている亜妃。

「ただいま。…何してんの?」

亜妃「うーん。新しいバイト探し。
なかなか難しいね。
和弥さんはどんなのがいいと思う?」

新しいバイトか。夜のバイトじゃなければ
基本何してくれても良いが…

「家庭教師は金になるぞ。」

亜妃「…教える頭がないでしょ。」

ちょっと怒った声で言う亜妃。

そういえば…病院の一階にあるコーヒーショップ。
確かこの前、そこの店長がバイトを募集している
って言ってた気がするな。
まだ募集してたら、そこでバイトさせよう。

「…そういえば、病院内のカフェが
バイト募集してたな。」

亜妃「カフェねぇ…」

なんだ、あまり乗り気じゃないのか?

「病院内ならこっから近いし、時間も
9時半までって決まってるから良くない?」

何か考えている様子。
まぁ、お金とかそう言うことだろうが…

「別にそんなにガツガツ稼ぐ必要ないだろ?」

亜妃「うーん。…でもさすがにさ、私も少しは
お金払わないとって思うし、学費もあるから…」

「お金は気にしなくていいから。
…うん、カフェにしよ。
明日詳細聞いてくるから。履歴書書いとけ。な?」
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