医者嫌いの彼女
ー数日後ー

正隆「和弥、お前亜妃ちゃんと付き合ってんのか?」

やっぱり…店長か。

「…。」

正隆「カフェでバイトしてんだろ?
いつ居る?俺、亜妃ちゃんから買うからさ。」

「…知らない。てかお前は店長から買えよ。」

正隆「なかなか落とせないんだよ」

ちょっと前から店長狙いの正隆。
デートに誘っているが良い返事がもらえないらしい。 

「…頑張ってくださーい」

それだけ言ってその場を去る。

当直明けの週末。
朝7時半。コーヒーを買いにカフェへ。
1人でカウンターでコーヒーを作る亜妃。

今日は朝からだったか…
そう思ってコーヒーを買いに行く。

亜妃「おはようございます。いらっしゃいま…」

途中まで言って、かたまる亜妃。

「…おはよ。ねみぃ…
コーヒー1つちょーだい。」

亜妃「お、お疲れ様です。…少々お待ち下さい。」

仕事だからか、言葉遣いは丁寧だ。
他に人居ないし…1人だからちょっとは
話しても良いかな。

「…今日何時までだっけ?」

そう聞くと亜妃の言葉もラフになる。

亜妃「今日は…3時までかな。」

その頃には仕事も終わってるだろう。

「…帰り迎えくる。」

亜妃「いいよ、近いんだから…。帰って寝てて。
はい、お待たせしました。ブレンドコーヒーです。」

おそらく俺の事を気遣っているんだろう。

和弥「ん。じゃそうするわ。
さ、もうひと頑張りしますかね。お前も頑張れよ」

当直の時亜妃がいるの、いいな。疲れが飛ぶ。
改めて、カフェでバイトさせて良かったと思う。

…さっさと終わらせて帰って寝よう。
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