医者嫌いの彼女
しばらくすると、亜妃からメッセージが届く。

亜紀 ''今日はご馳走様でした。
ありがとうございました。"

"どういたしまして"

"今度はこないだの埋め合わせも
兼ねてご飯付き合えよ?"

それだけ送ると、返信が来る。

"じゃ、今度お時間が合えば…"

…まぁ、そうなるわな。

とりあえず、時間が取れそうな日を探すが、
まだまだ下っ端。

当直や研究、論文などで
なかなかゆっくり時間を取る事が出来ない。

何日か会う候補日を挙げたが
向こうもバイトをしているとの事で
中々予定が合わなかった。

亜妃の咳が気になりながらも、なんだかんかだ
3ヶ月が過ぎ、ようやく会う事になった。

待ち合わせの場所に現れた亜妃。

白のブラウスに上からロングカーディガンを
羽織っているが、さらにストールまで持っている。

まだそんなに寒くないはずだが…?

俺に気づいて小走りで駆け寄ってくる。

亜妃「すみません、お待たせしました。」

「いや、俺も今来たから。…じゃ、行こうか」

とりあえず、亜妃が気になると言っていた
カフェに連れて行く。

客が多いと聞いていたので、予約しておいた。

店側の配慮もあり、自然な形ですんなりと通される。
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