医者嫌いの彼女
佳奈「とにかく!確かに瀧さんは素敵な方だと
思いますけど、病院の事と私の結婚は別です。」

「…申し訳ありません、院長。私の方からも
この結婚の話はご辞退させて下さい。
佳奈さんにはもっと素敵な方がいらっしゃる
ようですし、私の様な者ではこのような
立派な病院の院長など務まりそうにもありません。」

しばらく黙っていた院長だったが、口を開く。

院長「…わかった。残念だが、2人が
そこまでいうのなら仕方ない。
瀧くん…色々と手間を取らせてしまって
悪かったね。夜まで時間あるのだろう?
夕飯は食べていってくれ。」

「ありがとうございます。」

そう言って、院長と佳奈さんと話ながら
夜ご飯をご馳走になる。
夕方からお酒を飲み、気分が良くなった院長は
これまた話が止まらなくなり、結局家に帰れたのは夜中だった。

ともあれ…良かった、何とか結婚の話も
なくなって一安心。

亜妃は…もう寝てるか。
部屋の扉を少し開けて亜妃が寝ているのを
確認して布団に入り、眠りにつく。

この時、もっとちゃんと見ていれば
亜妃はあんな事にならずに済んだのかもしれない。
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