医者嫌いの彼女
ー翌朝ー
朝から電話。部長からだ…
おそらく婚約破棄の件だろう。
亜妃に置き手紙を書いて急いで病院に行く。

部長「先方から正式にお断りの連絡があった。
申し訳ないと謝られたが…何か失礼は無かったのか?」

「…娘さんの婿になれる器ではなかった、
という事ですかね。」

部長「…まぁいい。変わらず桐島院長はお前の事を
気に入っている様だし、桐島病院との提携の
話は進んで行くだろう。引き続き頼むよ。」

「はい…」

話を終えて部長室を後にする。

…なんとかひと段落したか。
とりあえず佳奈さんに相手がいて良かった。

この時代に政略結婚って、まだあるんだな…。

無縁の事だと思っていたが、まさかこのような
形で自分の身に降りかかって来るとは…。
亜妃との事、ちゃんとしとかないとまずいかな。

そんな事を考えながら仕事をする。
< 136 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop