医者嫌いの彼女
車に戻り、再び車を走らせる。
しばらくして着いた先は大きな港。

海の近くに大きな公園や商業施設などもある。

人は…まぁ、それなりに居るが居心地は良いな。

亜妃「きれい…」

「体調、悪くないなら少し歩くか?」

亜妃「うん!」

2人で並んで公園内を散歩する。

桜はすでに散ってしまっているようで
葉桜になっていたが心地よい風と海の匂いが
少しだけ異国感を漂わせている。

しばらく歩いていると公園内にテラス付きの
カフェをみつけて、少し遅めのランチを兼ねて
休憩する。

亜妃「…なんかデートって感じだね」

しみじみという亜妃。
…いや、デートのつもりで連れて来ているんですけど。

「デートだろ。」

亜妃「うん、そうなんだけど…。なんか…
あんまり、こんなことした事ないから新鮮。」

それを言われるとな…

「確かに…まともに出かけた事なかったしな。
これからはちゃんと連れて行くよ。」

慶太にも安心はさせてやらないと、って
言われたしな。

亜妃「楽しみにしてるね」

そういう亜妃は嬉しそうに微笑む。

コイツがこうやって笑ってくれるなら
連れて行く価値はありそうだ。
< 153 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop