医者嫌いの彼女
夜の事を考えて、昼ご飯は軽めにサンドウィッチと
コーヒーにする。
亜妃もオープンサンドと紅茶にしたらしい。


ランチを終え、亜妃を連れてホテルに向かう。
…と言っても公園から割と近いホテルだから、
徒歩圏内なんだが。

フロントでキーを貰い部屋に入る。
思ったより広くて部屋からの眺めも良い。

「今日はここに泊まるから」

亜妃「へっ?泊まるの?聞いてない‼︎」

俺が言うと焦ったような声を出す亜妃。

「言ってない」

そう、わざと。

亜妃「待って。着替え持ってきてないし…」

本当に困ったように言うから少し申し訳なくなる。

「黙ってて悪かった。コレ…」

そう言って下着とワンピースの袋を渡す。

「今回はこれで我慢して」

そう言うと、固まっていた亜妃も、
袋の中身を確認している。

亜妃「えっ…めっちゃ可愛い‼︎いいの?」

もちろん。
むしろ気に入ったみたいで安心する。

「気に入ったならよかった。
他にも要る物あるだろ、買いに行くか」

亜妃「えっ‼︎あ、いや大丈夫だよ!
着替えあるなら。」

「化粧水とかもろもろいるだろ?行くぞ」

亜妃の返事も聞かずに部屋をでる。

女の子は色々と必要なものが多いからな。
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