医者嫌いの彼女

本当の正体は

職員通用口を通り、ロビーに出ると
見舞い客の他にナースやドクターも歩いている。

1人のナースが気づき、声をかけてくる。

看護師「あら、瀧先生。お疲れ様です。
珍しいですね、お休みの日に…」

「…あぁ。」

分かりやすく動揺している亜妃。
こっちを見てくるが、とりあえず無視して
歩いていると、突然亜妃の足が止まる。

俺は無言のまま亜妃の腕を引いてまた歩きだす。

呼吸器のフロアに行くと科のナースがいたので、
声をかける。

「今使ってない部屋あるかな?
緊急で使いたいんだけど…」

看護師「先生が普段使われている診察室、
今日は誰も使ってませんよ!
鍵、お持ちしましょうか?」

「あぁ…頼む」

そう言って診察室の鍵を開けてもらう。
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