医者嫌いの彼女
夕方、学会の全日程が終わる。

そのままホテルの会場で懇親会もあるため、
会場を移動する。

亜妃は1人で帰れるだろうか。
少し心配になるが、子供じゃないしな…。
そう思って同期らと会場で談笑をする。

テーマが地域医療なだけに、全然違う科の
奴らとも久しぶりに話せて良い刺激を受ける。

するとそこに慌てた様子の京介が来る。

京介「和弥‼︎」

「どうした?」

京介「亜妃ちゃんが…‼︎あの…名前忘れたけど、
どっかの医者に怒鳴られてて…。
でっ‼︎走っていなくなってしまった‼︎」

は?どう言う事だ?

「…怒鳴られてってなんだよ?何かやらかしたのか?」

京介「俺もよくわかんないけど…」

てか、走っただと⁉︎
今の状態で走ったらまずい。

嫌な予感しかしない。

「どこだ⁉︎」

そう言って急いで亜妃を探しに行く。
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