医者嫌いの彼女
京介と共に外にでる。

「亜妃!どこだ⁉︎」

京介「あきちゃーん‼︎」

電話した方が早いな。
そう思って電話を掛けるが繋がらない。

電話を鳴らしながら探していると、割と
近くでマナーモードのバイブ音が聞こえる。


音の方へと駆け寄ると、木の影に隠れる様に
うずくまる亜妃を見つける。

「亜妃、何してる⁉︎大丈夫か⁉︎」

慌てて駆け寄り声をかけるが明らかに
普通の発作とは違う様子の亜妃。

亜妃「ゴホッゴホッ…ヒッ…ヒッ」

まずい。発作もだが…過呼吸になっている。

しかしペーパーバックしようにも紙袋がない。

「喘息発作に過呼吸まで起こしてるな…
亜妃、ゆっくり息しろ。大丈夫だから。」

突然の状況に動揺を隠さず、思っている事が
口に出る。
とりあえず、過呼吸を落ち着かせるため、
背中をさすりながら、ゆっくり深呼吸をさせる。

しばらくして呼吸が落ち着いてきた頃、
亜妃のハンドバックから吸入器を出して
口に当ててやる。

「ゆっくりでいいから。…吸入しよう」

吸入をさせ、しばらくすると落ち着いてくる。
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