医者嫌いの彼女
春川医師を探すが、見つからなかった。

仕方なく知り合いの教授、部長クラスの先生に
挨拶をして周り、早々と会場を後にする。

亜妃の事が気になって仕方がなかった。

会場を出る時に電話をするが繋がらない。
もう一度掛け直すと、電源が切られていた。

…嫌な予感がする。変な胸騒ぎ。

念のため、マンションの管理人室へ電話する。

「19階の瀧ですけど…」

管理人[瀧先生?どうされました?]

「俺がいつも連れてる女が、さっき帰ってきたと
思うんですけど」

管理人[えぇ、先程タクシーで帰ってこられました。]

「その後出かけたりしてないですか?」

管理人「いえ、その様な事はないと思いますが…
確認いたしますか?」

「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」

とりあえず、部屋には居るみたいだ。けど…
何かあったのか?倒れたりしてないよな?
やっぱり一緒に帰るべきだった。

後悔と不安が一気に襲ってくる。

急いでタクシーに乗り込み、家へと急ぐ。
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