医者嫌いの彼女
夕方、明誠会病院に出向く。
本田先生と軽く情報共有をした後、一緒に
亜妃の病室へと向かう。
先に先生が入り、説明してくれる。
本田「明日、転院していたただく運びとなりました。
主治医の先生をお呼びしたので、詳しい説明は
先生からお願いします。」
そう言われ、病室のドアを開け部屋に入る。
一瞬、亜妃を見るとひどい顔色に泣きそうな顔。
とりあえず生きていてよかったと安堵するのと
同時に湧き出す怒り。
俺が入ると同時に本田先生は部屋から出て行った。
どういうつもりなんだ、と言ってやりたい。
主治医という立場で来ていなかったら
間違いなく怒鳴っていただろう。
なんとか怒りを抑えながら、下を向いたままの
亜妃に話しかける。
「今言われた通り、明日朝イチでうちに
転院することになった。喘息もまだ重度発作を
起こしやすく、意識不明の状態が1週間も
続いてたし、念の為、脳の検査もしたい。
色々考慮してうちの病院で診ることになった。」
そこまでいうと、黙ったまま首を横に振る亜妃。
この期に及んで何なんだよ、俺が何かしたか?
「…悪いけど、これは決定だから。」
若干イライラしながらも感情を殺して答える。
何の反応も示さない…しばらくの沈黙。
「…何で家をでた?家にいろと言ったよな?」
亜妃「……。」
「…あんなメモだけ残して、何処に行くつもりだった?」
亜妃「……。」
何も言わないか…
ますます怒りたくなるが、ここで俺が怒っても
状況を悪くさせるだけ。
一度息を大きく吸って怒りを沈める。
「…じゃ話を変えよう。
春川医師はお前の父親…なのか?」
亜妃「……。」
本田先生と軽く情報共有をした後、一緒に
亜妃の病室へと向かう。
先に先生が入り、説明してくれる。
本田「明日、転院していたただく運びとなりました。
主治医の先生をお呼びしたので、詳しい説明は
先生からお願いします。」
そう言われ、病室のドアを開け部屋に入る。
一瞬、亜妃を見るとひどい顔色に泣きそうな顔。
とりあえず生きていてよかったと安堵するのと
同時に湧き出す怒り。
俺が入ると同時に本田先生は部屋から出て行った。
どういうつもりなんだ、と言ってやりたい。
主治医という立場で来ていなかったら
間違いなく怒鳴っていただろう。
なんとか怒りを抑えながら、下を向いたままの
亜妃に話しかける。
「今言われた通り、明日朝イチでうちに
転院することになった。喘息もまだ重度発作を
起こしやすく、意識不明の状態が1週間も
続いてたし、念の為、脳の検査もしたい。
色々考慮してうちの病院で診ることになった。」
そこまでいうと、黙ったまま首を横に振る亜妃。
この期に及んで何なんだよ、俺が何かしたか?
「…悪いけど、これは決定だから。」
若干イライラしながらも感情を殺して答える。
何の反応も示さない…しばらくの沈黙。
「…何で家をでた?家にいろと言ったよな?」
亜妃「……。」
「…あんなメモだけ残して、何処に行くつもりだった?」
亜妃「……。」
何も言わないか…
ますます怒りたくなるが、ここで俺が怒っても
状況を悪くさせるだけ。
一度息を大きく吸って怒りを沈める。
「…じゃ話を変えよう。
春川医師はお前の父親…なのか?」
亜妃「……。」