医者嫌いの彼女
「前にも話したが喘息の発作はストレスでも
悪化すると言ったな。
…あの日は、過呼吸になるほど負担が
かかってたんだ。…それは間違いなく
あの人が原因だよな?」

亜妃「……。」

「俺は何を話してたとか詳しいことは知らない。」

亜妃「……。」

「何があった?亜妃の口から聞きたいんだけど」

亜妃「……。」

一切口を開こうとしない。
それどころかこっちを向こうともしない亜妃。

「…俺には言えない事なのか?」

亜妃「……。」

ダメだ。このままだと確実にこいつを怒鳴ってしまう。

「分かった、もういい。明日、また迎えに来るから…」

それだけ言って病院を出る。
このままここに居ても埒があかないしな。

病院を出ると京介に電話をし、
亜妃の一件の確認をしたいと相談すると、
一緒について来るという。

正直、目撃者が一緒にいてくれた方が助かる。

そのまま大学病院に電話をし、アポイントをとる。
対応は秘書だったが、同じ呼吸器内科医だから、
怪しまれる事なく予定を組んでもらえた。
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