医者嫌いの彼女
翌日、急遽休みをとって京介と大学病院に来た。
亜妃の事は常田先生に任せる事にした。
あいつのためにも今は俺がいない方が
良いかもしれないと考えてのこと。
京介「まさか…怒鳴ってたのが春川先生だったとは。
俺あんまり知らないけど…」
受付で名前を言って、待っている所で、
ぼそっと京介が呟く。
「亜妃に聞いても何も言わないから、
本人に聞くしかないだろ。」
応接室に通され、待っていると入ってきた春川医師。
一度立ち上がり、挨拶をする。
「お忙しい所、申し訳ありません。
お時間は取らせませんので…」
俺と京介の顔を見て、一瞬怪訝な顔をされるが
椅子に腰を落とす春川医師。
それに倣って俺たちも座り直す。
春川「悪いが、あまり時間がないんだ。
話というのは?」
「単刀直入にお聞きします。
春川亜妃…先日の学会で怒鳴っていた
彼女との関係を教えてください。」
春川「私と彼女は赤の他人だ。」
「では、怒鳴っていた理由を教えて下さい。
彼女は今、私の患者です。あの後発作を起こしています。
主治医として、原因を知る必要があります。」
春川「…別に、たいしたことではない。
発作についても私には関係ないことだ。」
「あなたは春川亜妃の父親では?
彼女はこの歳になるまで病院に罹った事がないと言いました。
本人から理由は聞けませんでしたが、
家庭環境に問題があった、と感じています。」
春川「さっきも言ったが彼女と私は赤の他人だ。
私には妻も子供もいる。」
「承知しています。ただ、失礼ながら…
不倫相手の子、ですよね」
春川「…」
一瞬だけだが、眉間にシワがより、目が泳ぐ。
亜妃ほどではないが、表情に出やすいらしい。
やっぱり親子なんだな・・・
亜妃の事は常田先生に任せる事にした。
あいつのためにも今は俺がいない方が
良いかもしれないと考えてのこと。
京介「まさか…怒鳴ってたのが春川先生だったとは。
俺あんまり知らないけど…」
受付で名前を言って、待っている所で、
ぼそっと京介が呟く。
「亜妃に聞いても何も言わないから、
本人に聞くしかないだろ。」
応接室に通され、待っていると入ってきた春川医師。
一度立ち上がり、挨拶をする。
「お忙しい所、申し訳ありません。
お時間は取らせませんので…」
俺と京介の顔を見て、一瞬怪訝な顔をされるが
椅子に腰を落とす春川医師。
それに倣って俺たちも座り直す。
春川「悪いが、あまり時間がないんだ。
話というのは?」
「単刀直入にお聞きします。
春川亜妃…先日の学会で怒鳴っていた
彼女との関係を教えてください。」
春川「私と彼女は赤の他人だ。」
「では、怒鳴っていた理由を教えて下さい。
彼女は今、私の患者です。あの後発作を起こしています。
主治医として、原因を知る必要があります。」
春川「…別に、たいしたことではない。
発作についても私には関係ないことだ。」
「あなたは春川亜妃の父親では?
彼女はこの歳になるまで病院に罹った事がないと言いました。
本人から理由は聞けませんでしたが、
家庭環境に問題があった、と感じています。」
春川「さっきも言ったが彼女と私は赤の他人だ。
私には妻も子供もいる。」
「承知しています。ただ、失礼ながら…
不倫相手の子、ですよね」
春川「…」
一瞬だけだが、眉間にシワがより、目が泳ぐ。
亜妃ほどではないが、表情に出やすいらしい。
やっぱり親子なんだな・・・