医者嫌いの彼女
表情が和らいだのを確認して、機械の前に座らせる。

「まずはこっちな。これ咥えて。」

マウスピースを咥えさせて、鼻にクリップをつける。

亜妃「んっ‼︎んーーーー⁉︎」

あ、口で息するように言うの忘れた。
パニックになる亜妃が可愛くて笑ってしまう。

「悪い悪い。検査に必要だから、ちょっと我慢な。」

そう言って口で息するようにアドバイスをして
もう一度ノーズクリップを付ける。

「はい、もう一回咥えて。
言われた通りにすれば大丈夫だから。」

そう言ってマウスピースを咥えさせたところで
検査技師とバトンタッチする。
何かあった時にすぐ対応出来るよう
技師の隣で見守る。
機械をみているが、伸びが悪い。

「…それ全力だよね？手抜いてる⁇」

全力で首を動かして否定してくる。

「…だよなぁ。うん、大丈夫。じゃこれは終わり。
次、こっちな。」

別の機械の前に移動させる。
< 34 / 194 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop