医者嫌いの彼女
「基本はさっきみたいにコレを咥えて、
ここに座ってるだけでいい。こっから薬が
出てくるから、それを吸ってもらう。いい?」

そう言って準備をし、検査を始める。
検査が始まりしばらくすると
少し怪しくなってくる。

思ったより早いな…

とりあえず、技師にいつでも止めれる様に
待機してもらい、様子を見に行こうとした時、
技師「先生っ‼︎」

技師の声とほぼ同時。

亜妃「んっ…ゴホッゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ」

和弥「ちょっとごめん‼︎」

まさか発作になるとは…
急いでアミノフィリンを注射し、
パルスオキシメーターで数値を確認。
90〜93%で推移している。
…一応酸素マスクつけるか。

直ぐに発作は落ち着き、呼吸も安定してくる。

聴診をし喘鳴、心機能を確認。

「ん。大丈夫だろ。
…そんなことより。何で息止めた?」

ゆっくり息をしろとは言った。
でもまさか突然息を止めるとは思わなかった…。

亜妃「…なんか喉が変な感じて…
その、怖くなったので…」

「はぁ…」

そういう事か。

亜妃「…ごめんなさい。」 

「まじで、心臓に悪い。」

とりあえず、検査は終わったから検査室から出し、
処置室のベッドを一つ押さえてそこに連れていく。
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