医者嫌いの彼女
何でバレたのか必死で考えているんだろうな。

「…何でバレたんだろう…ってか?」

亜紀「えっ⁉︎…」

ほら、顔が変わる。
相変わらず、わかりやすい。

「顔にかいてある」

亜妃「うそ…」

愕然としている亜妃に説明することにする。

「昨日、お前が会った常田先生は俺の上司。
薬の処方箋みて主治医が俺だとわかって、
連絡をもらった。」

亜妃「でも…どうして回数まで…?」

回数でバレた事を気にしてるわけね。
バレなきゃ連絡しなくて良いとでも思ってるのか…

「説明してやるよ。」

亜妃にもわかるように簡単に説明する。

新規の患者は、情報共有の為に
カンファレンスをすること。
そこで主治医の基本的治療方針などを
他の先生たちに説明して、発作などで
別の医師が対応してもスムーズに処置が
できるようにしていること。
そのカンファレンスがまさに昨日あったこと。
入院できないことを伝えた上で受診条件を
出したからそれで様子を見させてほしいと。

「まだ数日しか経ってないし、使ったら連絡か
受診する様に言ってたはずなのに、それも無いのは
おかしいと思って、俺に確認して来たって事だな。」

聞いてきたくせに下を向いたまま、一切
俺を見ようとしない。
今の身体の状態わかってんのかよ…
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