医者嫌いの彼女
「それから!お前…酒も飲んでたんだって?
酒はあれだけダメだと言ったよな?
薬飲んでるのに、酒も飲んでたし、
もう一度服薬指導も必要だと言われんだけど。
…たく、そもそも薬飲んでるくせに
酒飲むとか、あり得ないからな。
俺が怒られたっつーの。…もう一度ちゃんという、
しばらくはお酒禁止。次はマジで入院させるからな。」

勢いで色々言ってしまった。
一旦冷静になる。

「…で、いつ使った?」

亜妃「病院行った…次の日…の夜、です」

…やっぱり家に帰したのは、良くなかったか。
無理やりでも入院させた方がいいのか…?

「はぁ…なんか俺の方が頭痛くなってきた…。
とりあえず診察するぞ。」

聴診をすると、相変わらず喘鳴が聞こえ、
呼吸状態もあまり良くない。

「今日はもう薬飲んだ?」

亜妃「いえ、まだ…」

「…ネブライザーしとくか。」

亜妃の手を引いて、ネブライザーの機械の前に連れて行く。
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