医者嫌いの彼女
発作が落ちつき、寝たのを確認する。
モニターを見るとまだ酸素化が不安定だな。

モニターを気にしながら、離れた所で
慶太と話し合うことにする。

慶太「カルテみた。喘息は最近なんだな。」

「あぁ。」

慶太「このレベルなら入院が妥当だと思うが…?」

「分かってる。…でもあの反応だからな」

慶太「お前の時もそうだったのか?」

「まあ、同じようなもんだった…
ここまで酷くはなかったけどな。
最初は聴診するのも拒否してきた。
それだけじゃなく、どういう事なのか、
親がいない。頼れる親戚もいないし、
入院もできないと言われて、様子見状態。」

慶太「…そうだったのか。」

「俺もまだ詳しくは知らない。
時期を見て聞いてみるつもりだったが…
あの様子じゃおそらく入院は厳しいだろう…」

慶太「でも…いや。まぁ、そうだな。
とりあえず今日はもう遅いし1泊、ここで
様子見よう」

ベッドの上でもぞもぞと動いている…
起きたみたいなので、2人でベッドに近寄る。

慶太「…目覚めたんだね。気分はどう?」

慶太が声をかけると驚いた様子の亜妃。

亜妃「…清水さん⁇なんでここに…」

慶太「覚えてない?発作起こして病院に来たんだよ。」

亜紀「あの…私…すみません。」

少し考えた後、慶太に謝る。

慶太「いやいや。これが俺たちの仕事だから。
一度診察したいんだけど…和弥の方が安心かな?」

慶太がそういうので聴診器を借りて亜紀に近寄る。
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