医者嫌いの彼女
慶太「亜妃ちゃん、ご両親が居ないんだよね?」

亜妃「・・・はい。」

慶太「嫌なこと聞くかもしれないけど・・・死別かな?」

亜妃「いえ・・・」

そう言って話始める亜妃。

亜妃「産まれてすぐ母は居なくなり、顔も知りません。
親に捨てられてからは祖父に育てられました。
17の時に祖父と死別し、それからは
1人で生活してます。」

慶太「病院が怖いのは何か理由がある?」

亜妃「えっ・・・?」

慶太「いや、恐がり方が少し異常というか・・・
そういう反応をする子は何か事情を
抱えていることが多いから。」

亜妃「…わかりません。ただ…まだ小さい時、
祖父が病院に連れて行ってくれたんですけど…
ちいさい時から病院に行くと、大泣きしたり、
嘔吐したりしてたみたいです。・・・なので
ほとんど病院に行ったことがなくて。」

そう言う亜妃。
こいつの口から父親の話が出てこない…
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