医者嫌いの彼女
…いや、様子みとけよ。
と言いたかったが、やめる。

田中「さっきの子、知り合いですか？」

…失敗した。プライベートな事話しすぎたな。
喋り方も気を付けないと。

「あぁ、まぁな」

田中「あの様子…学生ですよね？
どういう関係なんですか？」

「ただの、ちょっとした知り合いだよ」

田中「そうなんですか…でも大変ですよね、
知り合いとかにも来られちゃ…。
近くのクリニック受診すればいいのに。
あ！そんなことより先生、今日もうこれで
終わりですよね⁇今日Nsでご飯行くんですけど、
一緒に行きません？」

この手の誘いはいつも断ってんだろうが。

「…行きません。」

田中「あ、じゃ2人では⁇」

…なんで2人で行くんだよ

「…忙しいんだ。他を当たって」

田中「えー‼︎先生と行きたいんですよ。ふふ…
まぁ、今度でいいので、付き合って下さいね」

…そろそろ戻ってきていい時間だろ。
あいつ…何してんだ？

田中「…そういえば、戻って来ませんね。
私ちょっと見てきますね。」

そう言って扉を開けると同時に目の前に居た亜妃。

田中「あら、入ってきていいのに。」

そう言って亜妃を中に入れる。

話が聞こえていたのか、気まずそうな感じで
座る亜妃。


とりあえずもう一度聴診をする。

少しはマシになったか。
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