医者嫌いの彼女
しばらく飲んでいると、
隣の席に座っていたおじさんの1人が
タバコを吸い始める。

亜妃「うっ…ｺﾞﾎｯ。ｺﾞﾎｯ…ﾋｭｰ、ﾋｭｰ」

それと同時に咳き込む亜妃。

止まらないのか、慌てて「お手洗い」と
いって席を離れた。

正隆は友里ちゃんがジャズを近くで
聴きたいと言って一緒に奥の方へ行った。

…あいつ大丈夫か？
倒れているんじゃないかとトイレの方へ向かう。

しばらくすると、出てきた亜妃。
咳は…落ち着いているようだ。

「…大丈夫か？」

亜紀「あ、はい。大丈夫です。」

真っ青な顔して大丈夫じゃなさそうけど…
ま、本人が大丈夫と言うなら別にいい。

俺には関係ない。
そう思いながらも、少しだけからかってやる。

「…ところで、こないだの埋め合わせ、
いつしてくれんの？」

亜妃「えっ…じょ、冗談じゃ…
なかったんですか…⁇」

わかりやすく動揺した様子の亜妃。
こいつ、おもしれーな。

和弥「さぁ…どうでしょう」

それだけ言い残して元の席に戻る。

遅れて亜妃も戻ってきた。

亜妃「あれ、あの…友里たちは…？」

「あぁ…ジャズ聴きに奥にいった。」

亜妃「そうなんですね…」

少し困った顔をしながらも席に座る亜妃。
落ち着かない様子。

見るとグラスが空になってる。
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