医者嫌いの彼女
一旦家に帰り、車を置いて仕事に向かう。

亜妃の事が気にならないではないが、
あんまり干渉しすぎるのも良くない。

昨日はあぁやって頼ってくれたが、
病院に来る亜妃はやっぱり恐怖の表情が見てとれる。

無理やり連れていってストレスになるのもまずい。
変に連絡してうざがられて、病院に来なくなる…
なんてのも困る。

今のところ、なんとか来れてるしな。
もうしばらく様子を見るしかないか…

早く着いたので病院のカフェでコーヒーを
買っていると。

慶太「おー、和弥…お前も当直だったのか?」

「いや、今日が当直。今日はちょっと早く来てな。」

慶太「そっか…そういえば。
最近、亜妃ちゃんはどう?」

「うん、まぁ…たまに軽い発作はあるっぽい」

慶太「ん?一緒に住んでなかったか?」

「住んでねぇよ。あの時は様子見てただけだ。
すぐ帰した」

慶太「…付き合ってんだよな?」

「は?…いや、付き合ってないけど。」

慶太「別れたってこと?」

「いやいや。」

…朝から何を言うんだ、こいつは。
< 91 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop