医者嫌いの彼女
慶太「…衝撃」

「…何が?」

慶太「いや、好きなんだと思ってたから。
お互いに…。」

「は…?」

慶太「ま、時間の問題だろうけど。
お似合いだと思うぞ、お前と亜妃ちゃん。
それに…ほっとけないんだろ?」

そう言って仕事に戻っていった慶太。

お似合い…ねぇ。

正直、付き合うとかは考えた事なかった。
あいつがちゃんと病院に来てくれれば…
それで良いと思っていた。

だから、今更そんな事言われても正直ピンとこない。
ほっとけないのは事実だけど。

とりあえず仕事だな、俺もそろそろ行くか。
飲みかけのコーヒーを飲み干して病棟に向かう。

常田「瀧。」

「あ、おはようございます。」

常田「例の…春川さんだっけ?昨日診察日だろ?
どうだった?」

今日はやたらと亜妃絡みだな…

「まだ少し怪しいですね、薬追加で出しました。」

常田「…しっかり診てやれよ。
弟と同じにならなくて良いようにな。」

「…はい。」

…分かってる。だから俺は医者をやってるんだ。
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