医者嫌いの彼女
社長「今日は遅くまで付き合わせて、
申し訳ありませんでした。新薬の方も是非、
宜しくお願い致します。」

深々と頭を下げる社長。

常田「いえ、こちらこそご馳走さまです。
薬の方も前向きに検討させていただき、
ご連絡差し上げます。」

そう言って社長と別れる。

「…知ってたんですか?」

常田「あぁ、春川さんか。前に酒飲んでたって
報告したろ?あの時も社長とここで飲んでたからな。」

あぁ…あの時か。

常田「…連絡、しなくて良いのか?」

「えっ…?」

なんの話だ?

常田「春川さん。こんな所で遅くまで働いて…
良いわけないだろ?」

「まぁ…そうですけど」

常田「責任を持つと言ったのはお前だからな。
きっちりと面倒みてやれよ。」

……。

「それって、どういう…」

常田「そのまんまの意味だよ」

…それがわからない。

しばらく考えて、とりあえずバイトの事は
言おうと思い、連絡を入れる。

"明日…もう今日かな。夜時間ある?"

亜妃 "おはようございます。
まだ寝てたらすみません。
夜、大丈夫です。何時頃でしょうか?"

朝起きると来ていた返信。

"仕事が終わったら迎えにいく。"

それだけ返して仕事にいく。
今日は土曜日だから1日病棟か。
何事もなく早く帰れると良いんだが…。

そう思いながら仕事をする。

なんだかんだで仕事を終わったのは18時。
一度家に帰り、車に乗りメールを送ると
"大丈夫です"と返信がある。

亜妃の家に迎えに行き、寿司を食べに行く。
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